INTERVIEW
JR西日本グループを横断する
新たな人財育成の仕組みを作り上げる。
Takashi Shimohirao
下平尾 崇
事業部 ヒューマンリソースビジネス課 / 1999年入社
Q現在の仕事内容について教えてください。
JR西日本とともにグループ社員が
働きやすい環境を整備。
ウェルネットは創業当初から、JR西日本グループの福利厚生を担うという役割を担っています。私が入社した頃は、福利厚生といえば施設の充実ぶりのことでした。代表例は社宅や寮の管理や社員が利用できる宿泊施設の運営です。私は弥生会館というホテルで勤務しました。
時代の変化とともに、福利厚生は「建物から人へ」と変化しました。当社が現在行っているような、保険をはじめとした暮らしを支える制度やサービスの提供へと変わっていったのです。すると、「建物」は役目を終えることになります。今度は私は、施設の閉鎖を担当することになり、施設で働く社員や地元自治体との折衝などを行いながら、新しい制度やサービスを企画することとなりました。
現在所属する事業部ヒューマンリソースビジネス課は、JR西日本の人事部門である人財戦略部が担当する業務全般を受託しています。人財に関する施策の企画や判断をJR西日本が行い、施策を実施する際に必要な多岐にわたる業務を当社が請け負っています。この役割分担を通して、JR西日本人財戦略部が主業務である施策の企画や判断に注力できる環境を整え、グループ全体の人的資本経営力やワークライフバランスが向上することを目指しています。
また、蓄積してきた人事業務に関するノウハウを、JR西日本グループ全体に展開する取り組みも始まっています。その拠点となる「JR西日本人的SSC事務局」も、私たちが担っています。
Qどんな時に仕事のやりがいや魅力を感じますか?
年齢も経験も異なるチームメンバーが
刺激し合いながら成長。
私は現在、課長としてヒューマンリソースビジネス課をまとめる立場にあります。課内には若手もいればベテランもいます。新卒入社した社員もいれば、中途入社の社員もいます。新卒の若手は各種のスキルや新しいことへの柔軟性が高いですし、ベテランや中途入社の社員は、経験という財産があります。私が意識しているのは、「メンバーそれぞれのいいところを認めて共有する」「みんなで一緒に成長する」ということです。最近、この考え方が課内で随分浸透してきました。お互いが刺激し合いながら、相手のいいところを取り入れて少しずつ成長しているので、非常に頼もしく嬉しく感じてします。
業務を効率的で正確に行うためには、マニュアルや業務フローの活用が不可欠です。しかしそれは、仕事を「流れ作業」にしてしまう危険性とも背中合わせです。そうならないためにも、「仕事を担っているという責任感を常に持っていよう」と呼びかけています。些細で簡単そうに見える仕事ほど、丁寧に取り組んでいるかどうかの差は現れてしまいます。そういった心掛けが委託元であるJR西日本の担当者に伝わり、「ありがとう」と言っていただけたとき、大きな喜びを感じています。
CAREER STEP
- 1年目
- 大阪弥生会館(主任)
- 宿泊・婚礼・宴会などを行うホテルで勤務。
- 6年目
- 事業部 営業企画グループ(主任~係長)
- 10年目
- 企画部 企画課(係長)
- 11年目
- 営業部 業務課(係長~課長代理~課長)
- 「建物から人へ」の流れを受け、施設の閉鎖や新たな制度の構築に関する業務を担当する。
- 18年目
- 企画部 企画課兼開発課(課長)
- 21年目
- 事業部 業務統括室(担当室長)
- 23年目
- 事業部 ヒューマンリソースビジネス課(課長)
Q今後の目標やチャレンジしていきたいことを教えてください。
新設された組織をグループ全体の
人的資本経営の中核へ育てる。
JR西日本グループ各社は、多種多様な事業を行っています。人財育成という面で考えると、ホテル事業と不動産事業ではそれぞれの専門性を身につけるために、まったく異なった研修が必要ですが、一方でビジネスマナーやデジタルリテラシーなどのように、事業内容に関係なくJR西日本グループの社員として共通して身につけておくべきスキルもあります。この共通性の高い研修を受け持つのが新たに立ち上がった「人的SSC事務局」です。グループ各社は自社で研修を企画・運営する負担から開放され、自社業務や自社ならではの人財育成に集中できます。私たちは研修の企画・運営のノウハウを発揮することで、より質の高い研修を提供することができます。グループ内にはIT分野を専門としている会社もあります。そういった会社の方に、デジタルリテラシーに関する研修の講師を務めてもらうという方法も考えられます。このとき私たちは、グループ内で「必要なリソースを、必要な場所へ」コーディネートする役割を担うのです。
人的SSC事務局は非常に可能性に満ちた組織です。この組織をJR西日本グループにおける人的資本経営の担い手とすることが、今の私の目標です。
SCHEDULE
- 09:00 ■ 出社 前日の課員の勤務や業務を確認。
- 09:30 ■ 打ち合わせ 予定していた打ち合わせ以外にも、課員からの業務相談などに随時対応する。
- 13:00 ■ 事業計画、要員計画などを作成
- 17:30 ■ 終業